めっとこは2015年7月18日頃に初めて原型がTwitter上に登場しました。その後、ゆっくりゆっくりと運用がなされ、同年の12月24日に原型を描かれた士業娘さんによりリデザインの第一号が発表されました。リデザインは非常にシンプルでわかりやすさが重視されました。
このリデザインの発表により今日まで続くのめっとこの広がりが始まりました。
2020年ー。
生誕から5年を経て。
士業娘さんにより三面図の着手が行われました。三面図は、同年4月にめっとこ公式Twitterより公開されました。
誕生から5年、本来誕生時には存在しているはずの三面図を改めて、描いていただく事は、公開当初めっとこはTwitter上で自然発生的に生まれてきた事を、再認識することにもつながりました。ですので創成期の一枚からのシンプルさを損なわずに、現デザイン第一号の笑顔を忘れずに、改めて正面・横・背面を慎重にかつ詳細に描いていただくこととなりました。
それは裸婦・インナー・着衣に関しても一点一点考慮し、あの頃のリデザインを再度確認する作業でもありました。
ここに三面図構築時に制作された貴重な資料として、身体ラインを踏まえたラフも公開いたします。これを見ると各制作のデザイニングの過程と法被の下に隠れたインナーがヨガウェアをもとに検討された事がわかります。
こちらは線画の段階で施された下塗りです。提示していませんが没稿の中には腰のスパッツラインを検討したものもありました。
インナーを考慮し、法被姿のデザインと着色が行われました。
完成稿における色は、勿論2015年12月の現デザイン第一号より、めっとこを印象付ける赤・黄・青・白を基調に配色されました。
4つの色は、めっとこカラーと呼称されます。
この度カラーコードも公開されました。
めっとこカラーはめっとこのセカイを広げる1つの絶対値には違いありません。しかしながら絶対的なものとしてと言うよりは、概念的に扱われることを良しとしています。つまりは、めっとこの新規作品が描かれる際に、デザインのスタンダードに立つための指標の一つとなりますが、その際に赤の広がり、青の広がり、黄色の広がり、白の広がりは、めっとこの世界観を伸ばすための色合いへとつながっていきます。
それは、まるで着ている不思議な振袖の様な法被みたいにどこまでも広がるものです。作品によってはすべてが使われる場合もあれば、4つの色のいずれかが強く広がり、印象的になる時もあります。あくまでも〝めっとこ〟のデザインと言うものは、原点であり完成されたものではないという事です。
さらに印象的なのは彼女には特筆すべくシンボルが4つ存在するという点です(めっとこシンボライズ)。
1. 【め】の文字の入ったカチューシャ
2. 振袖風の赤い法被
3. 黄色の大きなリボンの付いた帯
4. 縦の青ラインの入ったスパッツ
記号化なされたシンプルが故に、完成されたデザイン。装飾をなるべく排除するようなデザインを試み、加算ではなく減算として描かれて行きました。それは現モデル第一号の線画過程を見ると明らかです(当初、カチューシャではなくほっかくむりであった)。
しかしながらそれは、一方でその後の広がりを生み出すデザインとして原点を作ったに過ぎません。つまりは永遠に広がるデザインを目指して検討がなされました。それは、各シンボルを先に記しためっとこカラーの様に概念的に考慮し、1~4にあるシンボルおのおのにフォーカスを当てられたものもとして、その後のデザインを構築していくよう設計されました。
尚、4つの中で特に印象深いものとして『め』の文字があります。『め』は、『瞳』『目』『芽』など沢山の言葉を連想させます。彼女が『瞳』に写すセカイを多くの人に伝えていけるように。沢山の事に『目』を背けずに、沢山の経験を糧に『芽』を出すように。暗示が込められいます。
めっとこのカラーリングとデザインは、スタンスの原点を作りながらも、それが絶対にはならない様に概念的なイメージが付与できる様にされてきました(めっとこは概念)。なので様々なデザイン試行、カラーリングが許されています。つまりはめっとこに該当するカラーリングとシンボリズムが、いずれかあれば、めっとこになっていくように検討が施されました。
~めっとこに生命が吹き込まれるまでの流れ;ラフ~
~めっとこに生命が吹き込まれるまでの流れ;線画~
~めっとこに生命が吹き込まれるまでの流れ;完成稿~
2020年4月に三面図が公開されましたが、三面図が公開されるより以前から、士業娘さんを始め、しましましっぽさん、よしじまあたるさん、ノウネさん、あさいもとゆきさん、花咲まひるさん、駁さんにより多数の作品が描かれてきました(2020年10月時点で公式作品は差分・未公開込;331点)。また多くのコラボ作品やファンの皆様からの貴重な作品を含めるとその作品数は1000点を軽く超えます。それは三面図以前から、シンプルなデザインとカラーリング、そして記号化されたシンボルから来たのかもしれません。何より、多くの方の応援があったからこそ、今この場があります。
三面図の公開がなされましたが、それ以前からめっとこは、いわゆる概念化がなされてきたのかもしれません。
めっとこの公式絵師さんの作品には、何らかのカタチでめっとこカラー、そしてリボンや『め』などに代表されるシンボルが各絵師さんの持ち味により改変され描かれています。どこかに隠れているめっとこのシンボライズを探してみるのも各絵師さんの作品の魅力になることでしょう。
各絵師さんが描いためっとこ作品は下記画像をクリック是非、確認ください。
めっとこは固定されたデザインの様に見えて
見上げた空の様に流動性があるデザインを
持ち合わせております。
尚、これはロゴデザイン時にも用いられています。ロゴはめっとこの服装とカラーリングから構想され、言葉そのものから『めっとこ』の言葉が浮かび上がるようにデザイニングされました。全体の文字の色はめっとこの着ている赤い振袖風の法被。そして『め』に結ばれた黄色いリボンは、めっとこが腰にしているリボンそのものです。まるで『めっとこ』そのものが文字になったかのように。
ここに、もし空の背景を付けるとしたらめっとこカラーの赤・黄・白・青の4つが重なります。
めっとこは多くの方と見上げるソラが好きな女の子です。
だからロゴは、セカイにつながるソラに重なるよう
願いが込められています。
めっとこは次の事を守っていただけましたら自由に描いて大丈夫です。
貴方だけのめっとこ、想像を広げて楽しんで下さい。